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苦しい原稿

「原稿をお願いします」

こんなお願いは何度もある。私でよかったら、とその都度引き受けてきたけど。
今回は非常に悩んだ。書けない…。

文章が得意なわけでもないけれど、なんだかんだと書いているうちに
書きなれてきてそれなりに思ったことを書けるようになってきていた。

でも、書けない。

「フクシマと関西を結んで」食と農業と原発を考える、という講演会から
どれだけ日にちが過ぎたのか、時間がたてばたつほど書けなくなった。

‘東北のものなんて食べたくない、ましてや福島のものなんか。
 福島に人が住んでいること自体が異常だ。製造元に問い合わせたら
 工場が福島だった、もう買わない…。などなど。’

この1年の間にツイッターなどで見かけた、消費者の言葉。
放射能という目に見えないものが、人の心にも高い壁を作り始めた。
壁はどんどん高く、分厚くなっている。

放射能の検査をなぜするのか。
消費者も生産者も救われなくてはいけないから。
それが私の理念なのだけれど、どうも「数値」だけが独り歩きして
それは止めようがない。何からこんなに出た!と騒いでいるだけでは
何も解決しないのだけれど、そこから先はひとりひとりがじっくりと
自分に問いかけ、考え抜いて答えを見つけていくしかないと思っている。

福島で農作物を作って、それをお金をかけて検査して「検出せず」で
あったとしても、買わない人は買わない。それは個人の見解であって
どうこういうべきものではないとは思う。しかし、これから先の
長い年月、どういう風に食べものを確保していくのか。
汚染された食べものを食べるのは間違っている。
しかし、その線はどこで引くのか。自分で引いた線は責任を持ちたい。

生産者の渡邉さんは言う。「私の決めた安全安心基準だから、検査はする」と。
お金をかけて検査して、その検査表を差し出す。その思いをどう受け止めるのか。

検査は、生産者を守るもの。そうあってほしいと、心から思う。
そしてそんな彼らをどう支えていけるのか。

考えれば考えるほど、どう書いてよいのかわからなくなったのだ。
これから何度も何度も同じ思いに揺れることだろう。

それが、原発事故の罪の深さだと思う。
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