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保養キャンプ最終日

この日の朝は、なにがなんでも朝ご飯を作ってあげたい。

仕事の関係上、他の日は朝ご飯だけほかの人に頼んだ。
ある程度下ごしらえしたり、小さなおかずを用意しておいて。

最初と最後は、胡麻味噌汁で。

これからも生きていく力を蓄えてほしい、それを念じて
胡麻をすり、味噌を合わせて最後の味噌汁を作った。

あれ?朝食なのに、一人足りないよ?なに、すねてる…?
ようやく出てきた朝食の席では、「うえ~ん」と泣いて食べない。

「帰りたくない」そう言って泣いている。

楽しかったからか、家に帰るのが嫌なのか、それは私にはわからない。
生まれてまだ10年経たない彼女の心の中を推し量ることは
私には難しく思えた。が、たくさんの悲しみがあふれたんやね。

ご飯も食べずに、みんなで写真を撮るよと言ってもうつむいている。

P1010005_R.jpg

食事後にお別れの挨拶をして、みんな涙、涙。

ひとり来られていた保護者の方は、それこそずっと泣いておられた。
ずっと言えないことが胸の中にいっぱいあったのだろうと
その心中を思いやるとこちらまでがつらい。

いつの間に書いたのだろう。いろんな場面でボランティアした
人たちに対して、色紙を書いていたようだ。

001_R_20120405160539.jpg

違うよ。お礼を言うのはこっちの方なんだよ。

よく来てくれたね。ありがとう。

迎え入れた人たちは、みんな口をそろえて言った。

ごめんね、小さなあなたたちを親元から離して、こんな遠いところに
連れてきて保養させねばならない事態を招いてしまって…。

ごめんね、また放射能のたくさんある地域に帰らせて。

ごめんね、安心して楽しく遊ばせてやれない毎日…。


P1010152_R.jpg

みんなを涙ながらに送り出して、キャンプは終わった。

Uさんは、朝食を泣いて食べなかった、まなかちゃんのために
ご飯をおにぎりにして渡した。彼女だけお弁当の上に可愛いおにぎりがのっている。

それを見たまなかちゃんは、パアッとした笑顔になった。
海苔を刻んで髪の毛にして、目をつけてほっぺたは赤い、キャラ弁。

「まなちゃん、なんでこれがあるかわかる?」
「?」
「これは朝ご飯にまなちゃんが食べなかった御飯よ。残したらダメでしょう?」


私には絶対できない、「お母さんの技」!
素晴らしい!きちんと子どもを見ながら、優しく諭す。

次も来ていい?次はいつ?夏?

何度も尋ねられた。
大林寺のご住職は素晴らしい人だ。
これから10年、20年とやっていかなくてはいけないことだ、と言われる。

一回、二回ならだれでも「やろう!」と勢いで言うだろう。
ずっと見ていく、ずっと続けていく。それは並大抵の覚悟ではできない。
やっていれば続いていくかもしれない。ゼロから始める覚悟をたくさんの
大人が持たなくてはいけないということではないだろうか。

今回みたいにドタバタでなければ、もう少し何とかなったかもしれない。
そして、ボランティアも隙間を埋める形で、たくさんの人が少しの
時間を分け合える形にしていけば、一人の負担はかなり減るだろう。

食事の提供についてはなんら問題はない。いくらでも作れる。
今回思ったことは、「経験を積んでおいてよかった」ということ。

これからも人を思いやる食べものをたくさん作れたら、そう真剣に思った。
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